• Fri.03.17.2023

『友愛の日本史 美しきブロマンス、力強きシスターフッド』

『友愛の日本史 美しきブロマンス、力強きシスターフッド』
(かみゆ歴史編集部 著/淡交社 刊)のブックデザインを担当しました。

装画は斎賀時人さん。華やかで魅力的な人物と花々と植物と。
透明感のある美しい絵でカバー全体を包み込んでいただきました。

著書は、歴史の本を数多く手掛けている、かみゆ歴史編集部
日本の歴史を動かし文化を作った親友、ライバル、師弟。
珠玉の友愛関係を古代から近代まで幅広い時代と分野から
20組・総勢43人のエピソードで紹介しています。

四六判/並製/184ページ







  • Fri.12.23.2022

『アンドレイ・タルコフスキー オリジナル映画ポスターの世界』

『アンドレイ・タルコフスキー オリジナル映画ポスターの世界
ポスター・アートでめぐる“映像の詩人”の宇宙』
(井上由一 著/DU BOOKS 刊)のブックデザインを担当しました。

28カ国のオリジナル映画ポスターを中心に脚本参加作品やドキュメンタリー、
映画祭のポスター公開時の宣伝用スチール、プレスブックなどの
貴重な資料まで300点以上が掲載されています。

〈掲載作品〉
『ローラーとバイオリン』
『僕の村は戦場だった』
『アンドレイ・ルブリョフ』
『惑星ソラリス』
『鏡』
『ストーカー』
『ノスタルジア』
『サクリファイス』
+脚本作『Beregis, zmey!(原題)』や出演作、各国の映画祭、ドキュメンタリー作品を網羅。

 

タルコフスキー監督作品では緑色の美しさが印象に残っており、
デザインのメインカラーをモスグリーンに。
本体表紙は大和板紙のモスボールを選びました。
本文用紙は『ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち
オリジナル映画ポスター・コレクション』と同じくb7バルキーです。

A4判/並製/192ページ

詳しい内容につきましてはDU BOOKSのHPをご覧ください→







  • Wed.08.03.2022

『ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち オリジナル映画ポスター・コレクション』

『ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち オリジナル映画ポスター・コレクション』
(井上由一 著・文/DU BOOKS)のブックデザインを担当しました。
カバーのアートワークでゴダールへのオマージュ🎬

国ごとの個性も楽しめる500枚以上の映画ポスターに
井上さんによるデザインなどについての解説とコラムも。
見応え、読み応えたっぷりの永久保存版です!

A4判で288ページのボリュームなので、少しでも軽くしたくて
本文用紙は日本製紙のb7バルキーを選びました。
手触りが柔らかくページの捲りやすさも◎
マット紙特有のインクの沈みがヴィンテージポスターの質感にも
合っているかなと思います。

詳しい内容につきましてはDU BOOKSのHPをご覧ください→







  • Thu.05.26.2022

『MARIE LEPETIT / I saw a point』

フランス人アーティスト、マリー・ルプティさんの
これまでの作品をまとめたアートカタログ『I saw a point』。
仕様の決定やDTPなど、制作のお手伝いをさせていただきました。

表紙に使うことになった作品は、キャンバスにアクリル絵具で描かれた
テキスタイルのような質感が印象的でした。
オンデマンド印刷することは決まっていたので光沢が出過ぎないように、
且つインクが沈まない用紙でよりマット感を出したい、
そんなわがままなイメージを持って印刷会社のイニュニックさんに相談へ。
それならばと、ご提案いただいたのはベルベットPP加工。
イメージしていた以上にしっとりした布のような手触りで、
面白い効果を出すことができたと思います。

MARIE LEPETIT / I saw a point
発行:CROSSART
印刷:イニュニック 
96ページ/A4変形
ガンダレ表紙/PUR無線綴じ
ベルベットPP加工







  • Mon.12.20.2021

『古典の効能』

『古典の効能』(寺田真理子 著/林望 監修/雷鳥社)の
ブックデザインを担当しました。

著者の寺田真理子さんは翻訳家であり、心理カウンセラーでもあります。
読書を通じてうつから回復したご自身の体験を体系化した読書療法を
提唱されています。なかでも『枕草子』をはじめとした古典は
読書セラピーにはぴったりなのだそうです。

古典というと学校の授業でしか読んだことがないというひとも
少なくないと思います。わたしもそのひとり。
寺田さんの著書『古典の効能』は、そんなわたしにも古典を
身近に感じさせてくれました。

最初はデザインをする本のことを知るために読んでいたのですが、
次第に「古典の時代に生きた人たちも今を生きる私たちと一緒だし、
地続きなんだ」と思うようになりました。

カバーと章扉は画家の生平桜子さんに描いていただきました。
言葉だけでは説明しきれない古典の魅力を繊細に表現してくださいました。
本のテーマのひとつである「しなやかさ」は造本を考えるうえで大きな
インスピレーションになりました。表紙は芯をなくし仮フランス装
(見返しを貼付けているので正確には違うのですが)の丸背に。
さりげなく光る箔押も気に入っていて、凛とした佇まいのきれいな本になりました。
ぜひ手に取ってその軽やかさを確かめてみてください。
詳しい内容につきましては雷鳥社のHPをご覧ください→