- Wed.07.24.2013
『海辺の生と死』
『海辺の生と死』(島尾ミホ 著/中公文庫)の新装版カバーと帯のデザインをさせていただきました。
[宣伝文より]
幼い日、夜ごと、子守唄のように、母がきかせてくれた奄美の昔話。南の離れ島の暮しや風物。慕わしい父と母のこと——記憶の奥に刻まれた幼時の思い出と特攻隊長として島に駐屯した夫島尾敏雄との出会いなどを、ひたむきな眼差しで心のままに綴る。第十五回田村俊子賞受賞作。〈解説〉梯久美子
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*詳しい内容は中央公論新社のHPをご覧ください→◎
私が生まれ育った与論島は、島尾ミホさんが過ごされた奄美大島より南の奄美群島に属します。方言や文化、風習なども近く、過去に何度か訪れていて馴染み深い土地でもあります。
島尾伸三さんから自由に使ってくださいとお預かりした、たくさんの写真。選ぶ作業にもついつい熱が入り、故郷を想いながらデザインを考えることができた幸せな時間でした。
明るさだけでなく神秘的で暗さも同居する、島独特の雰囲気が伝えられるデザインになっていれば幸いです。